皆様こんにちは。東和商会の伊賀です。
まもなくゴールデンウィーク。
皆様、どんなご予定ですか?
日頃、土日祭日関係なく動いている小売り部門も、
年末年始と、お盆と、GWだけは、
工場に合わせて、カレンダーどおりに
お休みいただいております。
お問い合わせのメールなど、
お返事がお休み明けになりますが、
何卒ご了承下さいませ。
さて、前回に引き続き、
「ジェントルマンズハウス」こと、N様邸のご紹介です。
まずは、予告どおり、お待ちかねの寝室でございます。
その他のお部屋とは、がらりとお色を変えて。
きゃっは~♡
可愛いピンクのベルベットは、
イギリス「クラーク&クラーク」のもの。
お色名は、「CANDY」名前からしてカワイイ♪
他のお部屋と同様に、すべてフラットバランスを。
赤いカーテンと、全く同じデザインに見えても、実は
窓の巾や丈に合わせて、微妙にサイズを変えています。
フラットバランスの丈、アーチのつけかた。
レースに施したサテンの切り替えの分量。
ベッドヘッド側の、とっても小さな窓も同じ様に。
ラブリーなピンクを引き締めているのは、
シックなトーンのパープル系のトリムとタッセル。
パープルのサテン生地で、フットスローもお作りしました。
そうそう、壁紙はウイリアムモリス。
もちろん、どんぐり柄です♪
お次は、ランドリールーム
画面中央にある、「アイロン台」
なんとな~く、土台の部分、見覚えある感じしませんか?
実は、なんとビックリ、元は床屋さんの椅子なんです!
家の向かいにあった理髪店から、廃棄処分される椅子を
引き取ったそうで、それがさかのぼること35年前。
それから、時にはテーブルの脚になったりしながら
N様と時間を共にしてきた愛着の品。
今回、アイロン台の足に落ちつきました。
N様にとって、バーバーチェアへの憧れは、
ジェントルマンへの憧れを象徴するアイテムなのです。
それにしても、N様の発想力と実現力がすごい。
「ジェントルマンズハウス」は、
おトイレの照明だって、こだわっております~
どちらも、アンティークの米国製ランプです。
上の画像の方が時代は古く、ゴシック様式。
こちらは、アールデコ様式。
そして、トイレのカーテンとは思えない豪華さなのでした。
3Fの小さなお部屋は、フリースペース。
趣味の物が置いてあったりしますが、
酔っぱらった友達が寝るスペースとしても。
「ジェントルマンズハウス」は、どこまで男の天国なのか!
男じゃなくても、こりゃ楽しすぎますっ!
さてさて、第一話目でちらりお伝えした、
「テーブルクロス」のおはなし。
その前に、素晴らしい彫刻の、
このテーブルについてご説明いたしましょう。
1910年の英国製のアンティーク。
材質は、無垢のオーク材(どんぐりの木)。
カイガラムシを乾燥させてアルコールで溶かした、
古代からのニスで仕上げたものだそう。
フレンチポリッシュという、真綿でポンポン、
気が遠くなるほど繰り返す塗り方なんですって~
ひゃ~、勉強になります~!
この素晴らしいテーブルが、
テーブルクロスで隠れちゃうのは本当にもったない、
のでありますが、
これまた、素晴らしいテーブルクロスなのですよ。
まずは生地探しから。
ご要望を聞き、ご提案した中で、
N様のハートを射止めた生地はこちら。
ギリシャの生地、「DEKOMA」のコレクション。
生地名「BABILON」
メリハリの効いた配色の中に、
クラシカルな雰囲気が感じられる生地です。
出来上がったのがこちら。
テーブルクロスのデザインは、なかなか凝ったもので、
まわりはぐるりと、箱ヒダを取った仕様。
箱ヒダの裏地には、ゴールドのサテン生地を使用。
これまたぐるりとゴールドのフリンジで囲みました。
すべてN様ご指示のデザインです。
いや~、とにかく豪華!
素晴らしい生地であるとともに、
凝ったデザインなので、なかなかのお値段にはなりました。
でも、妥協を許さないN様には、
本当にご満足いただくことが出来たのでした。
弊社でも、これだけ豪華なテーブルクロスは今まで例がありません。
ただ、弊社はあくまでカーテンの縫製工場です。
こういった、テーブルクロスや、ベッドカバー、クッションなど、
いわゆるソフトファニシング類の縫製は、
それだけでのご注文は承っておりません。
あくまで、カーテンをご注文いただいたお客様への
お礼の気持ちで、お引き受けしております。
テーブルクロスの他にも、ご注文いただいたのが、
壁を飾る、ファブリックボード的なもの。
といっても、厚みは無いようにお作りし、
壁にピタッとはめ込んでいただく形。
四角い形や、
丸い形。
きれいに丸く縫っていくのは、実はかなり難しいのですよ。
以下は、N様からのお言葉。
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素晴らしいクォリティーに大変感激しております!!
東和商会さんの技術力に脱帽です!
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いや~ホント、
ご満足いただけたことが何よりも嬉しい。
そうそう、「ジェントルマンズハウス」の
斬新な、タッセルの使い方をご紹介しましょう!
N様、取付け後のカーテンを眺めては、
色々とスタイリングして楽しんで下さっています。
この画像を送っていただき、
おお!まるで豪華な海賊船のようですね!と申し上げると、
N様も、まさにそんなイメージだったそうなのです。
これをやるには、
「ふさかけ」が両サイドに必要な訳ですが、
ドレープカーテンを閉めた時、通常は
タッセルは、お役御免でぶらんとはじっこに待機。
その時間帯、このようにしてタッセルを主役にするのは
目からウロコの斬新なアイデアです!
まだまだホントは、ご紹介しきれていないところがいっぱい。
見どころ満載の「ジェントルマンズハウス」は、
後々、1冊の本にまとめられるとのこと。
それも納得です。
まだまだ、N様の創作意欲はとどまることなく、
色々な発想をめぐらせておられます。
N様、この度は、素敵なお住まいの窓装飾に
関わらせていただき、本当に光栄に思っております!
またお会い出来る日を楽しみにしております。
本当にありがとうございました。