皆様こんにちは。東和商会の伊賀です。
あったか~い、日が続いておりますね~♪
めちゃくちゃ忙しいピークは越えた感じです。
前に、常時15件前後のお客様が同時進行しています。
って書きましたが、
もしかしたら、少ない、と思われたかもしれません。
ですが、弊社のお客様は、
1件あたりの重さがすごいんです~
バランス付ける場合が多いこともありますが、
すべての窓にデザインが入っている場合もあり、
生地とサイズを決めるだけの、
単純な内容ではありません。
その中には、比較的窓数少な目だったり、
シンプルな内容だったりで、
短期間のお打合せで済むものもあれば、
何度もお打合せを重ねるほど、
窓数がとっても多いお客様もおられます。
特に、弊社の場合は、
建築のかなり早い段階からのお声かけが多く、
お家をこれから立てる、
ちょうど建築が始まった、というような
そんな時期からスタートすることも
珍しくはありません。
そんな中で、色々な理由から
カーテンのお打合せ開始から納品完了まで、
約1年7か月という期間をかけた、
素晴らしいお住まいをご紹介致します。
栃木県A様邸
とにかく建物として、
ものすごく凝った作りのお家なのが、
おわかりいただけると思います。
正面にあるのは、石造りの暖炉。
木製のマントルピースの後ろの
大きな石の柱全体が暖炉なのですよ。
イギリスに5年近くお住まいだったA様。
大切に使ってこられた家具にもピッタリな、
ウイリアムモリスの生地は、
最初から候補となっておりました。
また、暖炉の両サイドから出る熱は、
カーテンに影響はあるかどうか。
そんなところも、生地選びのポイントでした。
お客様ご自身で、
いちご泥棒の生地に熱を加えるとどうなるかの
実験もしてくださり、頭の下がる思いでした。
工事の時の画像です。
かなり大きな空間なのがわかりますでしょうか。
こちらの小窓はフラップ付きの
プレーンシェード。
フラップ部分はベルベットです。
(JABスターベルベット)
さりげなく、ウレスのブレード付き♪
ステンドグラスも可愛い♪
暖炉横のL型窓には、
電動のプレーンシェード。
そしてそのメカ部分をすっぽり隠す
フラットバランス。
その奥には、いちご泥棒シアーのカーテン。
これは窓枠にはめ込んだサイレントグリスのレールに。
(レールは建築の段階で付いていました。)
取付高さについても、
かなりよく検証したうえで、この高さに。
電動シェードメカの部品のからみもあります。
川島織物セルコンさんの
いちご泥棒の生地で~す♪
なんと、奥様がご自分で椅子張りにも挑戦!
ご覧下さい、この完成度!!!
ハンドメイドがとってもお好きな奥様、
お手製のカフェカーテンには、そのデザインに脱帽。
(これあとでご紹介しますよ~)
こちらのフラットバランスも、
ネイビーのベルベットでボーダー入り。
どのへんの鳥さんを出すか、かなり検証しました。
カーテンもこだわりのデザイン。
生地はもちろんいちご泥棒。
家具もピアノも素敵です♡
カーテンレールは、木の味わい、
「TOSO ノルディ25」
川島織物セルコンさんの
いちご泥棒、生地巾139センチ。
その1巾に、左右にベルベットを足して、
ちょうど良いサイズに作ってあります。
ベルベットは、JABの「スターベルベット」
このスターベルベットも、
モリスの生地との相性がすごくいいのです。
窓枠内には最初から、
サイレントグリスのレールが仕込んであり、
レースカーテンは枠内に。
こちらももちろん、
いちご泥棒シアーで。
リビングから続く、ダイニングスペースには、
お庭が見える、大きな窓があります。
幅は約3.5mの窓。
まずはプレーンシェードは大小ふたつに分けました。
それは、この「ピュアモリス」の生地を
ロスをなるべく出さずに最大限に使い切る為の
考察によるもの。
ピュアモリスのコレクションの中から
お選びいただいたのは、
「Pure Net Ceiling Embroidery」
たとえば、間口総ワイドを、
均等に2分割にして、2台のシェードにした場合、
柄合わせの為に、生地は4巾を必要とします。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
この「ピュアモリス」なかなかお高い生地。
生地、1巾減ったらずいぶんお値段違います。
大きいサイズの方を2巾最大限に使って、
小さい方は、良きところで裁断。
一番左端は、ドアになっているので、
ちょうどその巾に近いサイズに。
裾には、ボールフリンジを付けて、
一番上までタタミ上げてもちゃんと見えるように。
マナのボールフリンジ、
「ルチェッロ」もまた、良いお値段でございます。
さて、このシェード、実はツインタイプ!!
隠し?後幕があるんでございます。
はい、出てきました~、後幕さん。
薄手のシャンタンですが、
これがあるのと無いので大違い。
最初はシングルシェードでお考えだったのですが、
ピュアモリスの透け具合はどうだろう?と
かなり検証もしていただき、
最終的にやっぱりツインに決定。
これが大正解だったそうです。
普段は、ピュアモリスの前幕で、
光の透け感も楽しみつつ、
眩しい時や、逆に室内の透けが気になる時は、
後幕の出番。
後幕と前幕が重なれば、また色味も変わり、
色々と楽しめそうです。
そしてレースカーテン。
これは3枚に分かれています。
分け目はサッシ枠に合わせて。
それぞれに束ねることも出来ます。
レース生地は、
マナトレーディング「フュージョン8」
程よい透け感でありながら、
外からは室内が見えにくく、
素材感はナチュラルで良い感じでした!
さて、お待たせしました。
奥様手作りのカフェカーテンのご紹介♪
これが私ども縫製屋がビックリの、
素敵さなんです。
可愛い~!!
これ、2本のつっぱり棒を使って、
後ろのグリーンのカフェカーテンと
手前のヒダを作った飾りと合わせておられます。
目からウロコのテール付きカフェ。
これはもう、真似させて下さいっ!!と
即座にお願いしました。
壁紙はサンダーソンだそうです。
これまたメチャ可愛い。
「森のおトイレ」と勝手に命名。
これからこれ~、
これ、3つのまる~い部分は
縫い付けたものなんです。
手が込んでいる~!!
時計も素敵~!!
素晴らしいセンスと技術をお持ちの
A様なのでした。
さて、ま~だまだ終わらない、
ウイリアムモリスの大行進。
次回につづきます。
お楽しみに~♪
ドレーパリー東和商会HP
http://www.curtain.co.jp/