みなさん、こんにちは、河野です♪。
ブログのほうは、お久ぶりです!
弊社の事例には、
スタイルカーテン、デザインカーテンと呼ばれる物が
沢山紹介されております。
ほとんどの物が、弊社が直接お客様と打合せし、
縫製、お取付け工事をしたものです。
デザインのほとんどは、伊賀がしており、縫製は自社工場がする。
その事例のご紹介をブログなどでしているのです。
弊社は、基本的には、縫製工場なので、
縫製業として、プロの皆さまからお受けしたお仕事も
沢山あるのですが、それはデザイナーさんの事例なので、
弊社がご紹介することはまずありません。
工場直売の小売り部門として、弊社が直接販売するのは、
一般の消費者の方がほとんどなのですが、
その中には店舗様、素敵なサロンワークのスペース、
美容室などなど、いろいろなケースがあります。
これは、その中のひとつ、秋葉原の素敵な
メイド喫茶「マルスピュミラ」さんの店内の飾りです♪。
店内の演出は、「白雪姫のその後」と言うコンセプトで、
悪い魔法使いのおばあさんが、白雪姫に復讐をするチャンスを待っている。。
というストーリー設定まで出来ている、面白いお店なのです♪。
お店のオーナーさまが、色々なサイトを探していて、
弊社のサイトでぴったりのイメージを見つけた!。と、
ご来店を頂きました♪。
出来がったカーテンは、色、デザインなど、イメージ通り!
と、大変にお喜び頂いたのですが、その時のデザインが
「ジョージアンタイプ」のスワッグバランスです。
弊社でも、もっとも事例の多いスワッグですネ♪。
さてさて、一口に、「スワッグバランス」と、言っても、
いろいろなスワッグがあります。
そこでその種類について、ちょっと説明してみたいと思います。
昨年、2016年のジャパンテックスで、大阪カーテン技術会の一員として、
スワッグバランスのバリエーションについてご紹介する機会を頂きました。
その時の模様は、前にもブログでご紹介しているので、どうぞご参照くださいませ。
嵐のように過ぎた3日間。ジャパンテックス終了です♪というタイトルで。
http://curtain.co.jp/blog/archives/4984
この中で、弊社が作ったスワッグの数々の事例をご紹介しているのですが、
画像の中の説明文がちっちゃくて、良く見えなかったと思います。
そこで、それぞれのスワッグの説明をしてみようと思います。
まずはこちらから♪。(小さいのでクリックして見てくださいませ。)
左側の縦一列が、ジョージアンスワッグと言う、
スワッグの上部の辺でヒダをまとめているタイプです。
上から順に、ヒダを内側に折った、
内折りタイプのスワッグで、5ヒダの物と、4ヒダの物。
上から3つ目が、ヒダを外側に折った、外折りタイプのスワッグ。
その下が、一番上の物と同じ物を、非バイアスで作った物です。
一番下は、参考出展で、当日その場で作ったもの。
ジョージアンスワッグだけでも、ヒダの数を変えたり、
外に折ったり内側に折ったり、生地を45度で取った
バイアス取りをしたものなどなどと、色々な見え方があります。
右側の上段2つは、それぞれ上部が空いたオープンスワッグと、
フラットバランスを組み合わせた物。
2段目は、見た目がすっごく良く似ている、
エンパイアスワッグと、キングストンスワッグの事例です。
エンパイアスワッグは、ヒダを縦でまとめたもの。
キングストンスワッグは、ヒダ部分とプリーツ部分が一体になったものです。
これがエンパイアスワッグのヒダをまとめた部分。
ジョージアンスワッグと違って、ヒダを縦の辺でまとめています。
それに対してこちらがキングストンスワッグ
スワッグ部分と、プリーツヒダの部分を繋いで作っています。
見た目はとても似ているのですが、作り方もまったく異なった別の物です。
上から3段目のスワッグは、お馴染のジョージアンスワッグです。
3スワッグと、横長の1スワッグのデザインの違いです。
3スワッグの物は、バイアス取りが出来ますが、横長のスワッグは、
生地を横向きに使っております。長すぎてバイアスで取れないのです。
一番下の二つは、まったく同じ生地で、
同じ型の物を、良い例、悪い例として、展示してあります。
よーく見比べて見てくださいませ♪。
まず、どちらが綺麗な仕上がりのスワッグでしょうか??。
はい、誰が見てもきっと左側のスワッグが綺麗だと感じると思います。
一つには、左側のスワッグは、生地をバイアス取りをしております。
45度の角度で生地を使っているのです。右のスワッグは、縦取り。
生地を目の通りに使っています。
そして、裏地の違い。テールを見比べると、右のテールは、
裏地の色が透けて見えていて、表の色に干渉してしまっております。
薄い色の表地の時には、その点も十分に考慮した
生地選びが必要であると言うことなのです。
上飾りをデザインするときには、生地の特性、
布巾をきちんと認識して、バイアスで取れる生地を選び、
そのサイズで製作可能なデザインをする。
という事が大変に重要になってきます♪。
デザインをするときには、お客様の好みに合わせるだけではなく、
生地選び、デザイン選びまで判断してご提案する。
ここまでが、デザイナーの仕事になってくるのです♪。
後は、それを製品として仕上げていく、工房の仕事になってきます。
スワッグバランスなどの、特殊縫製に向き合う時、
弊社は「工場」ではなく、「工房」でありたいと思っています。
生地の特性、デザインの特徴を熟知したデザイナーと、
それを製品に仕上げられるスキルの工房。
これが良い窓装飾につながっていく。と言えるのです♪。
スワッグバランスについて、語らせたら
も~止まらない私ですが、
今日はこのへんで終わりにしておきますネ♪
ではでは、またお会いしましょう。