皆様こんにちは。東和商会の伊賀です。
あっという間に10月ですね。
先週までの私のドタバタは少し落ち着き、
でも、工場の方は大忙しが続いています。
休日返上の日々が続いた工場。
本当にお疲れ様!と言いたい。
どんなに素敵なデザインでも、
それを縫ってくれる人がいなければ、
会社は成り立たないのですから。
と、うちわの人々への感謝になりますが、
私がいつもいつも思っていることです。
さて、今日も素敵なカーテンのご紹介です。
埼玉県T様邸
大きな窓の大きなカーテン♪
「天井が高い家」なんていうCMがあったような・・
とにかく天井の高いお部屋というのは、
大体、窓も大きい訳でして、
カーテンの生地選びをする時に、
厚地の方のドレープカーテンは、
特に問題ないですが、
レースカーテンの方で、
使いたい生地が使えない。
ということがあったりします。
レースにも色々な生地巾がありますが、
素敵な刺繍のレースには
「横使い」の生地が多いのです。
「横使い」というのは、
おおよそ3mくらいの巾の生地を
横向きに使ってカーテンを仕立てるものです。
カーテン業界の方なら常識でも、
一般のお客様だと、
ヨコズカイ??ってなっちゃうので、
私がよく例えるのが、「トイレットペーパー」
もうちょっと素敵なもので例えたいけど、
今のところ、思いつかない。(汗)
そのロール状のトイレットペーパーをですね、
立てた状態で横にビローンと引っ張る。
くるくるくる~と引っ張る。
どこまでも伸びる。
それが、「横使い」のイメージです。
横にはいくらでも大きなカーテンが、
ハギも入らずに作れますが、
縦のサイズは、そのペーパー幅以内。
しかも、縫いしろもいるから、
その分も差し引くと、
最大でも、丈260~280㎝くらいまでの
カーテンということになります。
と、この説明いかがでしょう?
これで大体イメージしていただける。笑
T様邸は、
カーテンの仕上がり丈が3mほど必要な為、
芯地の縫いしろを取ると、もう生地巾足りない。
使いたい生地が使えず、
他店様では、無地を勧められたそうです。
確かに無地なら、先ほどの
「トイレットペーパー」理論でいうと、
ロールを横にすれば良い訳で、
いつもカラコロカラコロと、
トイレで使用している状態の向きにすれば、
(ホントにもう、すみません。汗)
カットした何枚かを
横にはぎ合わせれば良いのです。
縦にどれだけ長いカーテンでも作れます。
しか~し、素敵な柄が入っている場合、
横のもんを縦にしちゃったら、
コレ、おかしなことになってしまいます。
長い説明ごめんなさい!
でも、これ言わないと、先に進めない~
はい、これからが本題でございます。
T様が気にいって下さっていたのが
五洋インテックス「カミュ」
先ほどのご説明どおり、
そのままでは、生地巾が足りないのです。
そこで、上部を違う生地で切り替え。
単に足りない分を足すっていうより、
デザイン性も考えると、40㎝くらい。
ビーズトリム「マリブラン」でアクセント。
パッと見わからないけれど、
手前の窓と、奥の方の窓、
実は天井の高さが10㎝ほど違います。
それで、手前の窓は、切り替え40㎝。
奥の窓は切り替え30㎝にして、
切り替え位置が一直線に揃う様にしてあります。
それと、今回ちょっと珍しいのは、
天井にレールを3本付け。
一番奥は、紺色の無地のドレープ。
一番手前はキラキラレース「カミュ」。
そしてその間にサンドイッチされているのが、
無地のボイルレース。
これ、どうしてかと言いますと、
まずは、T様が最初からご希望されていたのが、
「フロントレーススタイル」
つまり、厚地のカーテンをガラス側にし、
レースカーテンをお部屋側に掛けるスタイル。
刺繍のレース生地「カミュ」は透け感があって、
後にくるカーテンの色がよく透けて、
フロントレースにはとてもピッタリなのですが、
透け感強いということは、
外からも見えやすい、ってこと。
(これがカミュ1枚の時の透け感)
それが気になるお客様には、
いつもレースの2枚重ねをご提案します。
素敵な柄物レースの後に、
無地のシンプルなレースを重ねるのです。
ただ今回は、レールが天井付けなので、
いっそ、3本レール付けちゃうと、
3枚のカーテンをもっと自由に
楽しめるのでは?と。
(これがレース2枚重ねた透け感)
昼間は、「カミュ」1枚だったり、
後のボイルも重ねてみたり、
夜は、3枚ぜーんぶ重ねるとこんな感じで。
またはこんなふうに、
手前の2枚を束ねてみてもよし。
3枚のカーテンで楽しめる、
トリプルレールなのでした。
ちなみに皆さんが一番気にされる、
外からの見え具合は、こんな感じです。
ガラスに写っているのは、お隣のお家の窓。
お部屋の中は、ほとんど見えません。
天井でくるくる。
天井高いから似合います~♪
小窓のシェードには、
アシンメトリーなデザインの
「フラットバランス」
ウイリアムモリスの「いちご泥棒」
これが意外とこのような、
楽しいデザインにも合うんですね~
もちろんこれも
フロントレースの仕様で。
とっても気に入っていただけました!
まだまだ、色々な工夫がある、
T様邸は、次回に続きます♪
お楽しみに!
ドレーパリー東和商会HP
http://www.curtain.co.jp