皆様こんにちは。東和商会の伊賀です。
台風です!
現在、こちら埼玉の越谷は大荒れです。
それでも、
本日2件の取付け工事を済ませてきました。
ちょうど午前10時頃から、午後3時くらいまで、
ウソのように雨がやみ、
その間に終わらせることが出来たのです。
(これ間違いなく晴れ女パワー 笑)
さて先日、日本ファブリックス協会(通称NIF)が、
「窓装飾プランナー」を対象とした企画の
見学会に行ってまいりました。
場所は、「富岡製糸場」と、
「黒沢レース」さんです。
富岡製糸場は、皆様ご存じの世界遺産。
この「トラス構造」の屋根も見どころのひとつ。
140m300釜の自動繰糸機は圧巻です。
黒沢レースさんは、色んなメーカーのレース生地を
専門に作っておられる企業さんです。
(HPをご覧になると、工場内の様子が見れますよ~)
黒沢レースさんは、
大ヒットしたドラマ「陸王」のロケ地でもあるのです。
(生地工場のシーン、何度かありましたよね。)
生地の出来るまでの工程を見学すると、
ひとつの生地を作るのがどんなに大変か、
どれだけの人の手間と時間がかかっているか。
もっともっと生地を大切に扱いたい。
という気になります。
ものすご~く暑い日だったのですが、
色々な方と出会えた、有意義な日となりました。
さてさて、前置きが長くなりましたが、
本日のタイトル、
吹き抜けの素敵なおうちのご紹介です♪
神奈川県川崎市H様邸
じゃじゃ~ん!!
下から見上げてみる~
すご~い迫力~♪
大きく、そしてスッキリとシンプルに仕上げた
「スワッグ&テール」
ライトグレーの生地が、とってもシック。
H様は、お家の建築が始まる前から
カーテンのご相談をいただき、
吹き抜けの窓に、「スワッグ&テール」を
お取付けするという確固たるご希望のもと、
カーテンボックスをどのように作るべきか、など
たくさんのやり取りをさせていただきました。
かれこれ、2年以上前のこと。
この窓を、どんなふうに装うのか、
本当に長い間、検討に検討を重ねていただきました。
一番にこだわられたのは、生地のお色。
エレガントでグレイッシュなトーンをご希望でした。
トリムは、マナトレーディングの
「ヴィヴァルディボールフリンジ」
このあたりは、ゆずれない、お好きなテイスト♪
そしてレース生地。
吹き抜けのように、丈が5m以上あるカーテンの場合、
生地の選択肢は、かなり制限がでてきます。
刺繍などでデザインされた、
いわゆる「横使い」タイプの生地は、
生地巾の問題から、吹き抜けには使用できません。
でも、H様がどうしても使いたかったのが、
五洋インテックス「カミュ」
(思いっきり代表的「横使い」の人気レース)
使いたい、使えない、そのモヤモヤは、
きっと、ずーっとH様の心を悩ませてきたに
違いありません。
そして、最終決断。
なんと、横使いの生地をつなぎ合わせることに!!
えーっ!!ホントに?
H様からそうご指示いただき、
いやホント、ビックリしたのなんの。
H様、これはなかなかのチャレンジですよ~
果たして、そんなことが出来るのか?
なんとっても、刺繍のダマスク柄ですから、
縦に繋げるなんて想定にない生地なのす。
柄合わせがうまくいくか、
ヒダがちゃんとキレイに出るか・・・
その縫製により、考えられるデメリットも
良くご説明させていただきましたが、
でも、そんな事例が他にもあるとのことで、
これまたビックリなのでした。
しかし、やるからには、
弊社の技術の粋を集めて、
おかしくないものを、作らなければ。ってことで
その結果・・・・
ご覧下さいませ。違和感ありません。
ほ~、これはすごいんじゃないですか?
綺麗ですっ!
縫製スタッフの技術力にも感謝。
H様もほっと一安心。お喜びいただきました。
でも、これ、同じことやりますと、
なかなかのチャレンジャーになるので、
色々覚悟の上で、ということになります。(汗)
今回綺麗に出来たことは、ミラクル~なことで。
そして、レースカーテンは実は2枚掛かっています。
この刺繍のレースの後に、無地のボイルレース。
「カミュ」だけでは、透け感があり過ぎるので、
その対策に、ボイルの無地を重ねた訳なのです。
そしてドレープ用のレールは、「紐引きレール」
手動で、紐を引いて開閉するレールです。
「紐引きレール」は、
このように、端っこに長いコードが下がります。
つまり、この窓、
カーテンボックス内には3本のレールが付いています。
シンメトリーに位置する小窓は、
人気のアイアン調レール、「クラスト19」で。
カーテン丈は、床までの長さに。
ダイニングルームにも、同じように
「スワッグ&テール」
う~ん、エレガント!
白&ライトグレー 素敵です♪
こちらの窓は、巾に合わせて
スワッグ3個のデザイン。
弊社では、一番オーソドックスなスタイルですが、
一番シンプルで美しいとも言えます。
スワッグ(丸い部分)が、
生地をバイアス状にして作れる大きさというのが
肝心なのです。
生地を45度の角度で製作したスワッグは、
なめらかで美しいヒダとなります。
さて、素敵なH様邸は、次回に続きます。
可愛い、バルーンシェードと、
クラシカルなプレーンシェード、
どうぞお楽しみに!!